七五三は、お子さんの健やかな成長を祝う日本の伝統行事。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の節目に行われることが慣例となっています。
元々は平安時代から続く3つの儀式(風習)が由来とされており、古くは宮中や貴族の家庭で行われていましたが、現在では全国的に広まり、多くの家庭で祝われるようになりました。
この特別な日には、子どもたちが晴れやかな衣装をまとい、神社や寺院で感謝の気持ちを伝えます。しかし、兄弟姉妹がいる場合一緒に七五三をお祝いするべきか、下の子が生まれたばかりでまだ赤ちゃんの場合には同行しても問題がないのか、様々なことが不安になります。
この記事では、愛知県の豊橋市を拠点に活動している出張撮影カメラマン”Koami Emiko photography”の小網 恵美子が、兄弟姉妹がいあるご家庭の七五三詣でについて気をつけるポイントを解説します。
是非参考にしてくださいね!
赤ちゃんがいるご家庭では、七五三詣に行く際に様々な準備や配慮が必要になります。特に、上のお子さんが七五三を迎えるタイミングで赤ちゃんがまだ小さい場合、家族全員でスムーズにお詣りを済ませるためには、事前にいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
祈祷中に赤ちゃんが泣いてしまった場合は、まずは落ち着いて対処することが大切です。以下の対応策を考えてみましょう。
・事前に神社に確認する
神社によっては、祈祷中に赤ちゃんが泣いても気にせず進めてくれる場合や、静かな場所で授乳やあやすためのスペースを用意してくれるところがあります。事前に神社へ問い合わせ、赤ちゃんが泣いた時の対応や、周囲への配慮が必要かどうかを確認しておくと安心です。
・祈祷中は退出する準備を
赤ちゃんが泣き止まない場合、無理にその場に留まるのではなく、一時的に祈祷会場を退出して外であやすことが最適な場合もあります。この時、家族の誰かが付き添うようにして、七五三を迎えたお子さんが一人で祈祷を受けることがないようにしましょう。
・泣き声に敏感になりすぎない
赤ちゃんが泣くのは自然なことなので、周囲の目を気にしすぎないことも重要です。七五三は家族の行事であり、他の参拝者も理解してくれることが多いです。
七五三詣では祈祷や撮影などで長時間の外出になることが多いため、赤ちゃんの授乳やミルクのタイミングをしっかり調整することが大切です。以下のポイントを参考に、赤ちゃんが快適に過ごせるよう準備しましょう。
・出発前に授乳やミルクを済ませておく
祈祷が始まる前に、できるだけ授乳やミルクを済ませておくと安心です。満腹で眠ってくれると、祈祷中もぐずることなく過ごせる可能性が高くなります。普段の眠ってくれるまでの様子を参考に、お出かけ前がいいのか、神社についてからがいいのか、赤ちゃんの様子を見て授乳のタイミングを見極めが大切ですね。
・予備のミルクやおやつの準備
赤ちゃんの授乳やミルクのタイミングがわかっていても、外出中にお腹がすいてしまうことがあります。ミルク育児の場合は、外出用のミルクセットや温かいお湯を準備しておくと便利です。また、離乳食期の赤ちゃんには軽食やおやつを持参することで、急にお腹がすいてぐずっても対応ができます。
・授乳タイミングに柔軟に対応
当日は予想外にスケジュールが前後することもあります。撮影や祈祷の合間に少し時間が空いたら、授乳やミルクをあげておくのも良いでしょう。お子さんの様子に応じて、柔軟に対応することが重要です。
・授乳スペースの確保を確認
移動中や神社で授乳が必要になることも考慮し、事前に授乳室があるか確認しておきましょう。特に、自家用車を使わない場合は、神社や周辺施設で授乳できる場所を確認しておくとスムーズです。
七五三詣は、成長を祝う大切な行事であり、主役は七五三を迎えるお子さんです。そのため、赤ちゃんがいる場合でも、なるべく七五三を迎えるお子さんが中心となるように心がけましょう。
祈祷や写真撮影では、上のお子さんに注目が集まりますが、赤ちゃんの世話も必要です。家族で協力しながら、赤ちゃんのお世話をしつつも、上のお子さんが主役として大切にされるように、バランスを取ることが大切です。
もし祖父母が七五三詣に同行してくれる場合、祈祷中に赤ちゃんを預かってもらうのも良い選択肢です。赤ちゃんを安心して預けられる人がいると、両親も心置きなく七五三を迎えたお子さんに集中でき、家族全員が落ち着いて祈祷を受けられます。
また、祖父母は赤ちゃんのお世話に慣れていることが多いので、赤ちゃんがぐずったり泣いたりしても、安心して対応してくれるでしょう。これにより、上のお子さんにとっても大事な瞬間をゆっくり楽しめるはずです。
事前に祖父母に協力をお願いしておけば、当日の流れがスムーズになり、家族全員で素敵な思い出を作ることができますよ!
七五三詣に赤ちゃんを連れて行く場合、赤ちゃんの服装も気になるポイントですね。
赤ちゃんはまだ体温調節が未熟なため、気温や状況に応じて快適に過ごせる服装を選びましょう。以下に、服装選びのポイントをまとめました。
七五三は秋に行うご家庭が多いため、寒暖差に注意が必要です。寒い季節には温かいアウターを用意し、体を冷やさないようにしましょう。特に、神社は屋外なので、防寒対策が重要です。おくるみや毛布も持参すると安心です。
七五三詣は、神聖な神社で行う特別な行事なので、赤ちゃんも少しフォーマル感のあるベビー服を選ぶと良いとされています。
男の子ならシンプルなベビースーツやカーディガンを合わせたスタイル、女の子ならワンピースやドレス風のベビー服が人気です。ただし、赤ちゃんに負担のない柔らかい素材や、動きやすいデザインのお洋服でも問題ありません。
写真撮影の時以外は、普段と同じお洋服で、家族写真のカチッとした時だけ、フォーマルな羽織るものをかぶせるだけでも写真の雰囲気は崩れません。
赤ちゃんは授乳やミルク、離乳食などで服が汚れることが多いので、普段のお出かけの際と同じように予備の服を必ず持参しましょう。急な着替えが必要になった場合でも、すぐに対応できるようにお着換えできる場所やオムツが交換できる場所は確認しておくと安心です。
七五三詣に赤ちゃんを連れて行く際、ベビーカーと抱っこ紐のどちらが便利か悩む方も多いはずです。それぞれにメリットとデメリットがあるため、場所や状況に応じて最適な方法を選びましょう。
ーメリットー
●荷物を乗せられる:ベビーカーは赤ちゃんだけでなく、おむつバッグや予備の服、ミルクなどの荷物を乗せられるため、ママパパの負担が軽減されます。
●赤ちゃんが寝やすい:七五三詣の途中で赤ちゃんが眠くなった場合、ベビーカーだとそのまま寝かせてあげられるのが大きなメリットです。長時間の外出でも赤ちゃんが快適に過ごせます。季節に合わせてブランケットなど防寒具を忘れずに持参しましょう。
ーデメリットー
●神社の環境によっては不便:神社は階段や砂利道が多い場合があり、ベビーカーでの移動が難しいことがあります。また、狭い参道や混雑している場所では、ベビーカーの取り回しに苦労するかもしれません。
ーメリットー
●神社内での移動がしやすい:抱っこ紐を使うと、階段や砂利道もスムーズに移動でき、神社内でも混雑している場所を通り抜けやすくなります。両手が自由になるため、荷物を持ちながらでも動きやすいのが魅力です。
●赤ちゃんが安心しやすい:赤ちゃんが抱っこされている状態は、親のぬくもりを感じられるため安心しやすく、ぐずりにくいことが多いです。祈祷中も静かにしてくれることが期待できます。
ーデメリットー
●長時間の使用が親に負担:長時間の抱っこは、親の肩や腰に負担がかかりやすいです。また、赤ちゃんが重たくなってきたら、ずっと抱っこしているのは大変です。
●両手がふさがる:抱っこ紐の場合、荷物は全て別に持ち運ばなければならないため、カバンやその他の荷物が多い場合は超手がふさがることも。ベビーカーと併用すれば、移動の際にはベビーカーが台車代わりになってくれます。
場所や当日のスケジュールによって使い分けが最も良い方法です。
神社の境内や移動手段に階段や砂利道が多い場合は抱っこ紐が便利ですが、広い場所や長時間の外出になるなら、ベビーカーを使用して赤ちゃんが快適に過ごせるようにしましょう。状況に応じて両方を準備し、使い分けるのが最も安心です。
赤ちゃんがいるご家庭での七五三詣は、事前の準備と柔軟な対応が鍵となります。祈祷中に赤ちゃんが泣いてしまったり、授乳やミルクのタイミングを調整することは重要なポイントです。特に祈祷中は、必要に応じて一時的に退出するなど、冷静に対応しましょう。
七五三の主役はあくまでも七五三を迎えるお子さんですので、赤ちゃんの世話をしつつも、上のお子さんが中心となるように心がけることが大切です。祖父母が同行できる場合は、祈祷中に赤ちゃんを預かってもらうなど、家族で協力して赤ちゃんのお世話をすることで、七五三をスムーズに進めることができます。
しっかり準備を整えて、家族全員が素敵な思い出を作れるよう、楽しい七五三詣を過ごしましょう。
七五三の出張撮影はもちろん、家族写真についてのお問い合わせはお気軽に、愛知県豊橋市を拠点に活動する出張撮影カメラマン”Koami Emiko photography”まで。